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【読了】USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

※この記事は以前の私のサイトにて、2014年3月11日に公開した内容の再掲載となります。

 

この本の紹介です。滅多に本を読まない私ですが、とても良い本でした。

 

 

 

 

 

今回のp-e-p-e-p-e.comはディズニー関係だけでなくその影響を舞浜にも及ぼすであろうユニバーサル・スタジオ・ジャパンもできるだけ取り上げていきたいと思っています。特にWizarding World of Harry Potter辺りからは目を離さずにはいられません。それに関して最近こんな本が出ていたのをご存知ですか?

 

 

 

 

 

 

タイトルもズバリ【USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?】ご存じの方も多いかと思いますが、後ろ向きに走ったジェットコースター=ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド〜バックドロップ〜のことです。簡単に概要を。ネタバレ無しです。

といった具合です。非常に経営者目線でのお話となっています。特に②についてはどのWebニュースでも取り上げていない詳しい内容が記されています。

満足度:★★★★★

非常に満足できる内容でした。ここまで語っていいのか!?と思うレベルでなかなか濃い内容が書かれていたかと思います。特にWizarding World of Harry Potter Potter(以下WWOHP)に関しては文章も実際の施設も力の入れ具合が半端じゃないことがわかりました。個人的にそれまでTDRUSJは特に最近だとアメリカにあるもののコピーが多いという感覚があります。TDRだとスターツアーズ ザ・アドベンチャー・コンティニューやトイストリーマニア!、USJだとアメイジングアドベンチャーオブスパイダーマン・ザ・ライド、そしてWWOHP。基本的に人気を呼んでいるのがこういった既に存在している施設を日本に持ってきているような感じが否めなかったのですが、WWOHPは既存のバージョンアップとされています。例えばスパイダーマン・ザ・ライドが高解像度になったように、WWOHPも高解像度版がやってきます。これ実はオーランド版では施されていない日本独自のアップデート内容となっています。他にも既存のバージョンアップされた部分はかなりの箇所があるようで(本の中では実際にいつくか紹介されています)、「世界最高を、お届けしたい」気持ちがひしひしと伝わります。 https://twitter.com/p_e_p_e_p_e/status/434334492073795584 https://twitter.com/p_e_p_e_p_e/status/434334850490044416

真の敵はいつでも自分

WWOHPのレポートだけで終わってしまってはこの本を読む意味はありません。この本を読んで一つのテーマパークの再建の一途を知ることが出来ただけではなく、そこまでに至るまでの苦悩からの行動、それを解決する方法を知ることが出来たと思っています。僕自身、これから再スタートする身なのでビジネス本としても充分に読み応えがあります。クラシック音楽をより身近なものしようとしてウォルトが考案した「ファンタジア」があるように、テーマパークという身近な作品を通じてビジネスを常に良いものとして持っていくための方法が書かれていると思います。そう考えると何か難しいかもしれませんが、あくまで「ワンピース・プレミアショー」や「バイオハザード・ザ・リアル」といった具体例の話ばかりで気づいたらビジネスを学んでいるという感覚です。

オススメは"新社会人"

実によく出来た本だと思います。個人的には"社会人入門書"として読んでも良いでしょう。この著者=森岡毅氏は2010年入社でWWOHP発表までは入社してからたった2年で起きたことになります。それまでの間に、もちろん過去の経歴を見ても素晴らしい物でそのベースがあってあのような行動が出来るのだと思っているのですが、考え方を学ぶことは誰でも出来ます。恐らくこれから社会人になる人達は(僕も含めて)数限りない壁にぶつかると思いますが「壁にぶつかった時にどうすればいいのか」ってことが事細かに書かれています。これは是非とも参考にして欲しい。新しい環境で困難に立ち向かうための方法を、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを例に学ぶことが出来ます。 是非とも、一度はUSJに行ったことがある人や行ってみたいと思う人、TDRじゃ何か物足りない人は読んでみてほしいと思います。