読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

p_e_p_e_p_e の はてぶろ

Jumbo! and "Welcome Home"!

オズワルド:壮絶な人生の世界一ラッキーなうさぎ

※この記事は以前の私のサイトにて、2014年3月14日に公開した内容の再掲載となります。

 

 

予言は本当でした。

https://twitter.com/DisneyMoi/status/441819096754429952 来る4月2日TDS/アメリカンウォーターフロントしあわせうさぎのオズワルドとグリーティングが出来るようになると断言しています。 【噂】東京ディズニーシーのイースターにオズワルドが登場?-dpost.jp そして本日3月14日、正式に情報が公開されました。 イースタームードに沸くケープコッドで、オズワルド・ザ・ラッキー・ラビットに会えるよ! -tokyodisneyresort.jp 場所はケープコッドでクックオフの建物沿いってところでしょうか。最近シー行ってないのでよくはわかりませんが。 4月2日は歴史的な日になると思います。加えて実はオズワルドのスクリーンデビュー日の9月5日で彼とぺぺは同じ誕生日であるのでとても親近感があります(ちなみにプルートも同じ誕生日)。最近ではよくディズニーストアにもグッズ展開されている彼について懇切丁寧にお話しします。


 オズワルド無くしてミッキー無し

ウォルトディズニーがミッキーで【蒸気船ウィリー】を作る前からアニメーション自体はいくつも作品を作ってきています。最初の最初はアニメーション+実写のアリスコメディシリーズです。主人公アリスは実写の女の子で彼女はアニメーションの世界で大冒険を繰り広げます。だけどその時、他の制作会社から兎や角言われちょっとしたゴタゴタがあって、その中に登場する動物のキャラクターからヒントを得てウォルトはうさぎを題材にして、ディズニーが初めてアニメーション短編を作り上げます(既にアニメーションそのものは世界に存在していました)。主人公をうさぎにし、愛らしい丸みを帯びた身体と変幻自在のアクションをする彼の名前はオズワルド。彼を一躍有名に仕立て上げた作品は【The Trolley Trouble】。今から80年以上も前の作品です。その映像がこちら。 https://www.youtube.com/watch?v=c9LmDpMO2k0 初期のミッキーの動きを思い出させてくれるような作品です。


 制作:ウォルトディズニースタジオ、配給:ユニバーサルスタジオ

ちょっと違うのですがだいたいそんな感じです。ウォルトディズニーはあくまで製作者です。アニメーションを作っても自ら映画館に売り込むのではなく、映画の配給会社に売り込むのが一般的でありウォルトディズニーも例外ではありません。そして最も有効な契約を結んだの【ユニバーサルピクチャーズ】(に版権を売っている下請け=チャールズ・ミンツ氏)です。なのでディズニーはオズワルドを作ってチャールズ・ミンツ経由でユニバーサルスタジオに作品を納めていました。そして事件は起こるのです。


 オズワルド「僕のために争わないで!」

オズワルドを自分のものにしようとチャールズ・ミンツが動くわけです。要因は3つあって、

  • 人気作品を独り占めしたい
  • 独り占めすることで制作費が削減される
  • ウォルトいらなくね?

ウォルトはその時からアニメーターでなくプロデューサーとしてあれこれ指示する側になっていました。なので「Walt Disney Presents」とは言うもののウォルト・ディズニーはペンを握っていない状態だったのです。あーだこーだ注文つけてきたのはミンツ側ユニバーサルだったのでウォルトもプロデュースしてるようなしてないような感じでした。なんか邪魔じゃね?ってなってウォルト以下のアニメーターをミンツがユニバーサルに引き抜くところから始まりウォルトの知らないうちにオズワルド"提供:チャールズ・ミンツ"という契約になっていたのです。そしてアニメーターの大半とオズワルドを無くしたウォルトだったのですが……


 "スーパースター"の誕生

財産とも言える物をほとんど無くしたウォルトは、ユニバーサルに訴えに行った西海岸から東海岸に帰る汽車の中で途方に暮れます。その時奥さんも一緒だったらしいのですが、そしてペンを握り新しいキャラクターを生み出します。フォルムはどことなくオズワルドを引用して、かつて彼が過ごしたマーセリン(ワールドバザール≒メインストリートU.S.Aのモデル)やアニメーションに目覚めたカンザス州でもそれはよくネズミを見かけたらしくて、彼にとってネズミは忌まわしい存在でなくむしろ愛らしい存在だった様子。奥さんに「モーティマーってつけようと思う」って言ったら即刻却下されて「ミッキーなんてどうかしら」で誕生した我らがスーパースター、ミッキーマウス。 皮肉にもウォルトが作り上げたミッキーマウスシリーズのほうが世間では大人気でオズワルドを圧倒してしまいました。そしてオズワルドは静かにアニメーションの歴史に埋もれていくのです。


 21世紀、歴史は動き出す。

ちょっと話は現代に飛びますが、大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン開園当時はパーク内にオズワルドの姿が確認できました(今はありません)。参考の記事はコチラ。 kyokucho : USJにミッキーが登場? えぇそれはもう堂々と。僕もこの辺りからオズワルドを認識するようになりました。そしてある日突然、歴史が動くのです。 NBC11.com – Sports – Sports Broadcasting Legend Traded For Cartoon(リンク先は英語) ちょっとややこしいので箇条書きでまとめると、

  • NBC(ユニバーサルの持ってるテレビ局)にアル・マイケルズというキャスターがいた(1968)
  • その後ABC(後にディズニーの傘下になるテレビ局)に移籍する(〜2006)
  • 担当していた番組が撤退したからNBCに戻ろうとする
  • ディズニー「じゃオズワルド返してくれたらアル・マイケルズあげるよ!
  • オズワルド帰還】、アル・マイケルズが移籍

という流れです。ずーーーーっと取り戻そうとしていたわけではありませでしたが、取り戻すには絶好のタイミングで彼はディズニーに戻ってきました。これはボブ・アイガーのアイディア。まじ神。


 帰ってきたその後……

ディズニー全般で初動がどこなのかはわかりませんが、日本ではまずディズニー・イースターワンダーランドのフロートとしてデビューしています(2010年)。パーク内ではそれっきりですがイースター自体は2012年までやったので3年は活躍しました。素晴らしい。その後ディズニー・ストアでの本格的な商品展開もあり、加えて海外パークでイヤーハットの販売も記憶に新しいです。 Disney's Easter Wonderlandフロート(youtube) https://www.youtube.com/watch?v=XMaGAvcTEec イヤーハットの写真→ All ears: Oswald hats a hit at Disney parks そして去年の後半ぐらいからパーク内での商品展開が始まり、本日の発表に至ったわけです。


"おかえり"って言ってあげたい

彼と会うのは世界中どこを探しても「はじめまして」の方々ばかりのはず。なんですが、彼の経歴としては上記の通りウォルト・ディズニーに創りだされてユニバーサルピクチャーズに飛ばされているんですね。そしてディズニーの元に帰ってくるということを考えると、はじめまして!って言った後には(ディズニーに)おかえりって言ってあげたいかな、と思います。初日は行けないと思いますがもしかしたらイースター期間のみという憶測もあるので必ず会いに行きたいと思います。