【自由研究】デジタルファストパスが凄いと実感した濃いめの話
2019年7月23日から正式に東京ディズニーリゾート®(以下TDR)でのディズニー・ファストパス®(以下FP)のスマートフォンアプリからの取得が可能となりましたが、
- 誰でも簡単に使える!
- 充電がなくなったら終了!
- 人気アトラクションは秒で発券がなくなる!
とかわかりきったブログが散見されたので、そうじゃない層(例えばパークに空気を吸いに行っている層)に向けた「最新FPシステムはここが凄いと気づいた」という記事を書きます。
- 0,インパーク概要
- 1,FP取得戦争激化した
- 2,キャンセル出来る・拾える
- 3,サーバー落ちしてない
- 4,取得時間と実際のリターンタイムがズレことがある
- 5,ゲストの負担が減る
- 6,現場キャストの負担が減る 〜朝イチ〜
- 7,現場キャストの負担が減る 〜運営中〜
- 8,現場キャストの負担が減る 〜システム調整中〜
0,インパーク概要
①東京ディズニーランド(以下TDL)
実施日:2019年8月11日(日)
時間帯:スターライト・パスポート(3PM〜9PM)
天候:晴れ
混雑:Eチケットアトラクション最大2時間待ち程度
その他:ゲリラ豪雨で地面から湯気が出るレベルでくそ暑い
実施日:2019年7月21日(日)
時間帯:終日(8AM〜7PM)
天候:曇り
混雑:覚えてない
その他:ソアリンスニーク2日目(FP発券スニーク初日)
もし良ければ7月21日のやつは記事化したので見てください(主にソアリンが良かったって感想の記事。)
1,FP取得戦争激化した
冒頭でもお話した通り、とりあえず人気アトラクションのFP発券は秒で無くなりますがこれは予想通り。TDLは来年には【美女と野獣"魔法のものがたり"】TDSは【ソアリン:ファンタスティック・フライト】【トイ・ストーリー・マニア!】あたりは開園30分以内に発券終了になることでしょう。
ソアリン ファストパス
— kid@D垢🌼🐰🐾🐣🌷🌀 (@dddkid) 2019年8月13日
開園から発券終了までの時間
7/23 8分
7/24 12分
7/25 17分
7/26 19分
7/27 9分
7/28 15分
7/29 16分
7/30 15分
7/31 16分
8/1 21分
8/2 20分
8/3 14分
8/4 9分
8/5 16分
8/6 16分
8/7 15分
8/8 14分
8/9 20分
8/10 10分
8/11 14分
8/12 11分
8/13 14分
8/14 10分
8:00~8:02くらいのFP発券所の動画。#ソアリン #TDR_now pic.twitter.com/5MtVqxzvgW
— hiro@D垢 (@hiro__tdr) 2019年8月6日
ペースめっちゃ早いです#tdr_now pic.twitter.com/kLvRhjnxnB
— RYO (@Dlsnna_ryo) 2019年7月23日
2,キャンセル出来る・拾える
「キャンセルできる(放出)」ことは色んな記事で読まれていますが、「キャンセルが拾える」ことは中々周知されていないイメージ。
しかし放出から取得可能FP一覧への表示・反映も一瞬なのでやはりここも一種戦争。
ひたすらリダイレクトして見つければ拾うスタンス。一瞬の迷いも許されない、そんな状況にもなりました(下のGIF)。
こうしてFPは「ゲストで発券できる絶対数を共有」していることとなるので、もし余裕のある方は他のゲストの為にもいらなくなったFPを放出してもらえると助かりますね。
ちなみに運良くキャンセルを拾えばそれなりの混雑日にスターライト・パスポートで入園したとしても2つぐらいはFP拾えそうです、実体験(下写真)。
3,サーバー落ちしてない
レストラン予約ページが中々表示されないことでイライラした記憶が新しい中、FP取得時には「しばらく経ってからアクセスしてください」って表記を見たことがありません、まして入園直後という、最もアクセスが集中しているタイミングですら。※おかげで開園数十分でソアリンFP終了という現実を作り出している
しかしながら一気に5万アクセスが集中するということも考えづらく、多くて数千アクセスが朝の時間帯に集中する程度と考えると実はそうでもないかも?それでもエラーを起こさないのは本当に凄い、ありがとうOLCの中の人。
4,取得時間と実際のリターンタイムがズレことがある
例えばまだスマホ取得出来なかった時代にFP発券列に並んで時間を確認したタイミングと、実際にパスポートを発券機に読み取って出てきたFPのリターンタイム(○○時〜○○時の間に戻ってきてくださいねのやつ)が5分なり10分なりズレていたように、同じ現象がアプリ発券でも起きます。
実例で言えば、ソアリン入園直後17時台のリターンタイムだったFPが「取得完了しました※時間はズレました」つって18時台になりました。このへんも考慮して特に朝の時間帯はFP取得に挑みましょう。
ソアリン、8:24で18:55発券です、ご査収ください。 #tdr_now pic.twitter.com/Kh5HUAVco9
— ペペ™(本人) (@p_e_p_e_p_e) 2019年7月20日
ちなみに既述のように時間がズレた場合にはちゃんと強調してくれるのでそのへん本当におりこうです。
5,ゲストの負担が減る
ちょっとした結論となりますが、「FP取得のためにアトラクションに行かなくてもいい」ことは圧倒的にゲスト負担減。
あのF**C混雑の中で例えば家族連れお父さんは皆のためにビッグサンダーマウンテンから合流地点のミートミッキーまで移動する必要がなくなったのです(こういう場合たいていお父さんの移動疲労は考慮されない)。これってすごくないですか。
6,現場キャストの負担が減る 〜朝イチ〜
圧倒的にコレ。コレを言うためにわざわざ5つも目次作ったようなもん(?)。
そもそも発券しに「来る人」が減ったおかげでその負担が減り、仮に発券機の為に1時間割いてたのがアプリ発券によって発券速度が早まって30分で終われば30分別のことが出来れば時間の効率化を図れます。
ソアリン(後略)なんてゲスト目線で言えば場合によってはもの十数分で発券終了なので戦争ですが、キャストからすれば「(FP発券補助の)仕事も十数分で終わる」ので楽チン仕事に早変わり(もしかしたら「なんでこんなに早く発券終了するんだってクレームが発動するかもですが(後略))
7,現場キャストの負担が減る 〜運営中〜
リターンタイムを迎えたゲストを迎えるキャストにとってのシゴトが、アプリ発見前と比べてこれだけ減りました。
- リターンタイムのチェックをしなくていい
- FPを回収しなくていい
- 回収したFPを捨てなくていい
1.に関しては実際は「読み取れているかどうか」のチェックは必要ですが、これまで目視で確認していた「時間のチェック」をする必要が無くなり不正防止にも一役買っています。
ついで、「読み取れているかどうか」確認する方法が「読み取り機が青く光ったことをゲストと一緒になって確認する」のではなく、「FP読み取り機がキャストの持っている業務用スマートフォンと連動しているのでわざわざゲストと同じ目線に立たなくても読み取り確認できて」いたのをこの目で確認したのでスゴイな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って思いました。
2.3.については、まず手間と費用削減。「アトラクション体験人数1,500人/時*14時間稼働=21,000人*FP発券割合20%=4,200人・枚」の発券が一つのアトラクションであったと過程しただけでも
- 発券補助手間
- FP絵柄使用料(FPリマインダーになって絵柄がなくなったことから絵柄の使用料削減があったと想定される)
- アトラクション別FP発注手間
- 使用済みFP廃棄手間
が無くなったとすれば、それだけでも大きな時間と費用の削減効果があると考えられます。
実際、先日ホーンテッド・マンションを体験した際にFP回収して捨てるためのゴミ箱が撤去されゲストQラインとして開放されていたので時間と場所の有効活用しているなと思いました。スペース・マウンテンではエスカレーター登りきってからスタンバイと合流する場所でのFP回収が無くなったのでゲストの動きがスムーズになっていました。
8,現場キャストの負担が減る 〜システム調整中〜
皆さんはアトラクションに並んでいる最中にシステム調整になったことはありますか。実際システム調整に「なった瞬間」に立ち会った人は少ないのでは。
まず前提として、アプリ発券が無かった時代にFP対応アトラクションがシステム調整等の理由により一時的に運営を見合わせることとなったら次の事項が発生します。
- 一定時間アトラクションに並んだゲストに対して「(当日or後日)優先入場整理券」が配布される
- システム調整中の時間が表記されたFP(以下、未使用FP)は【キャストが】【口頭で】【おおよそアトラクション現地で】そのFPの使用方法を教える(他のアトラクションでいつでも使えるけどどのアトラクションはNGとか)
この時代のこのシステムのくそめんどくさいところは、
- いちいち「何月何日発行」とか書かなくちゃならない(実際はマーカーペンで月と日付をマークするだけだけどヒューマンエラー発生の可能性がある)
- 転売される可能性が高い
- 未使用FPに対していちいち説明しなくちゃいけない・説明されなくちゃいけない
これがアプリ発券によって大幅に仕組みが改善されたように思います。
実際、私がTDSインディ・ジョーンズ・アドベンチャー®に乗ろうとした直前にアトラクションがシステム調整になったときのとツイートです。
インディFPリターン時間でシステム調整になったので自動的に当該FPがマルチエクスペリエンスになりました。シーはトイマニとソアリン以外基本全部使えそう!
— ペペ™(本人) (@p_e_p_e_p_e) 2019年7月21日
こ れ は ラ ク !!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/NAwJsxgleX
インディ・ジョーンズ・アドベンチャーが乗れない補填として、FPが自動的に記載のアトラクションを少ない待ち時間で利用出来るマルチエクスペリエンスというものに変わりました、詫びFP。以下が実際のマルチエクスペリエンス表示画面。
ツイートからもわかりますが、このマルチエクスペリエンス*1についてわかることは、
ここからわかることは一言【マルチエクスペリエンスを発行することで全てアプリで完結する】。
具体的に言うと、
- アプリ発券であれば詳細は全てアプリ上で記載されているのでキャストの説明する手間が省ける
- (恐らく)アトラクションに並んだゲストのパスポート(に記載されているQRコード)を読み取ることでそのパスポート(とアプリ連携のディズニーアカウント)をマルチエクスペリエンス化する。結果、転売もできなくなる。
- 未使用FPをアプリ上で自動的にマルチエクスペリエンス化することでゲストは運が良ければ*2現地に行く必要が無くなる
これだけでも大進歩です、だって現地キャストは「すいませんでした〜アプリ見てください〜」で仕事終了ですもん、負担軽減バンザイ。そしてマルチエクスペリエンスは恐らく状況によってはこれまでの優先入場整理券同様に「後日も使える」とか「ソアリンも使える」とかになるのではないかと。
ちなみにWDW行ったときも同様にビッグサンダーマウンテンがシステム調整になったのですがそのときはメールで通知が来ました。これのTDR版ほしい。
そしてマルチエクスペリエンスのスゴイところは【FP非対応アトラクションでも使用可能】ということ。既述ツイートの通り、トランジットスチーマーラインやヴェネツィアンゴンドラ、なんと我らがシンドバッドでも使用可能。
恐らく2019年7月23日より【マルチエクスペリエンス対応アトラクションのキャストに業務用スマートフォンの配布】がなされたことによりどこでもFPの読み取りが可能となった為このフレキシブルな対応が可能となったと考えられます。【スマホがあればFPが発券でき、スマホがあればFPを受け付けられる】、紙のチケットが無くなったことによりFPが概念化したと言っても過言じゃありません。
9,未確認事項
まだ私自身も確認できていないことがあるのでそれは今後パーク行ったときに遭遇出来るかツイートが回ってくればいいなぁ〜と思っています。
- FP読み取り済み⇢システム調整になった場合のマルチエクスペリエンス発行手順(そもそも発行されるのか?)
- 後日使用可能マルチエクスペリエンスの有効期限は2年間ということはどこかのツイートで確認済みだが、その間にアプリのアンインストールしたり端末を機種変更した場合のデータ引き継ぎはディズニーアカウントに依存するか(しなかったら消滅してしまうのでは)
- 後日使用可能マルチエクスペリエンスをアプリ発券ではなく現地パスポート読み取りの場合、当該パスポートを持参しないといけないのか
- ところで多言語対応どうなってる???????
知ってる人、Twitterのリプでも何でもいいので教えて下さい。
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10,課題
満を持して始まったアプリ発券FPですが、初期にしては従来のFPの仕組みを上手く汲み取ってるなーと関心。どうやら「一度入園してしまえば退園しても外からの発券も可能」らしいので本当に便利になりましたが、少し欲張るとこんな機能が欲しいです。
- 乗りたいアトラクションのFPが発券終了になりそうになったら通知して欲しい(FPリターンタイムが近づいた場合の通知はある)
- 取得済みFPを「本当に乗るのか」確認して欲しい⇢キャンセル放出機会を増やす⇢本当に乗りたい人に機会を与える
- 既述だが取得済みFPがマルチエクスペリエンス化したら通知して欲しい(移動機会の減少)
- ところで多言語対応してるよね????????
11,まとめ
2000年7月からTDRで始まったファストパスシステムが20年の歳月を経て大型アップデートされた印象です、こんな話を最後まで読んでくれてありがとうございました、ハムスターは偉大です。